葉の上にあるカプセル
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両手で持たれるカプセル

医薬品は製造業の中でも利益率が高く、画期的なものを作れば世界中で利用されます。
しかし医薬品の開発には長い時間の高額な費用が必要です。
まず各研究者が対象となる疾患に対して、どのように医薬品を作用されるかを決め、その作用を誘発する物質も決定します。
その物質は1だけでなく、似ている化合物も含めると数百~数千に及ぶので、最も効果が高いものを選んで派生化合物を合成します。
その後安全性などを分析するために、サルやイヌ、ラット、ウサギを使って試験します。
これは前臨床試験で、基準をクリアした物質は治験に進みます。
治験では実際に被験薬を人に投与します。
少数の健康な成人を対象にする「第1相試験」と、少数の患者が対象の「第2相試験」、多くの患者に投与する「第3相試験」の3つがあります。
全ての試験で有効性と安全性が認められると、厚生労働省の外郭団体である医薬品医療機器総合機構で、科学的な評価と書類の審査が始まります。
そこで承認されると、新薬として市場に出回ります。
新薬の情報は、医薬情報担当者や医薬品卸を通して、医療機関や薬局に知らされます。
この情報には対象疾患や効用、安全性、副作用、使用限界量、使用してはいけない患者などあらゆる事柄が含まれています。
新薬の効用や注意事項は、医師からアドバイスをもらって社内の医薬情報担当者などに伝えます。
さらに医療機関による研究会や医者の集まる勉強会、講演会を開催することで、新薬を宣伝して売上アップを目指します。
医薬品は副作用など様々なリスクを持つので、開発に成功する確率は、候補物質を見つけてから1万分の1以下とされます。
市場に出るまでに最低でも10年間はかかり、20年間研究し続けることもあります。